エスカレーター式学校のメリットデメリット|高校から入るのがおすすめ

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

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小学校から大学までエスカレーター式の学校に通っていた筆者がエスカレーター式の学校のメリットデメリットを書きました。

これからエスカレーター式の学校にお子様を入れようとしている方、受験するか迷っている方のお役に立てれば幸いです。

エスカレーター式学校のメリット

エスカレーター式学校のメリット

受験がないので準備も心配も不要

エスカレーター式学校では普通に学校の勉強さえしてれば余裕で大学まで行けます。

なので受験がありません。

内部進学するだけなのに塾に行ってる人もいましたが、僕は行ったことがありません。

高校三年も中学三年の時も何も考えていませんでした笑

MEMO
その代わり、ゆるすぎる環境にダレてしまい普通にしていれば余裕のテストすらクリアできずに内部進学できない人もまあまあいます。

エスカレーター式学校は個性を伸ばせる環境

受験の心配がないのでスポーツ、音楽等の勉強以外の活動に集中でき個性を伸ばせます。

古谷経衡氏の『意識高い系の研究』にも書かれていますが、普通の高校3年生が受験勉強をしている間にも音楽、ファッション等を研ぎ澄ますのに時間を避けるため大学入学時にはすでに洗練された状態のリア充となれる可能性が高めです。(僕は違いましたが…)

エスカレーター式内部生の強い仲間意識

小中高大と長期間共に過ごしてきた内部生の仲間意識は強いです。

社会人となった今でも内部生がSNSに載せる写真にはだいたい他の内部生が写っています。

在学中は内部生で固まるのが嫌だった僕でも社会人となった今でも連絡取り合うのはほぼ内部生です。

エスカレーター式学校に行けば異業種交流会は不要

エスカレータ式は学費もかかるせいかまあまあお金持ち風な家庭が多いです。

有名企業の名前と同じ名字の人がいたらその有名企業一族の人。

基本中小企業経営者の子供ですが、中には世界的な大企業のご子息もいます。

だから何って話ですが、人脈自慢したい意識高い系には最高の環境です。

異業種交流会等で頑張って重役に辿り着くまでもなく、エスカレーター式学校の同窓会でオーナーに会えます。

エスカレーター式学校のデメリット

エスカレーター式学校のデメリット

エスカレーター式なので学級崩壊する

受験もないし、進路もほぼ決まった状態なのでゆる~い授業となります。

エネルギーは有り余っているのに受験もないので放出先を失った中高生は舐められている先生への攻撃にエネルギーを発散させますw

先生が泣くこともあるし、怒った先生を「あいつキレたwwww」って生徒たちが笑う環境。

僕みたいにおとなしい真面目な生徒的には良い環境ではありませんでした。

受験するならエスカレーター式には行かない方が良い

学級崩壊の中でも勉強を頑張り、エスカレーター進学できる大学以上の難関大学を目指す子もいましたが、

  • 学校の授業は基本内部進学向けの易しめの授業
  • 受験しない人ばかりの環境

なのでほとんど失敗して結局エスカレーター進学することになっていました。

エスカレーターで大学まで行くつもりがないのならば最初からエスカレーターに入るのはオススメしません。

エスカレーター式学校は学費が高い

エスカレーター式学校は私立なので学費が高いです。

  • あるエスカレータ式幼稚園2年間の学費は274万
    慶應幼稚舎学費
  • あるエスカレータ式小学校6年間の学費は406万
    慶應小学校学費
  • あるエスカレータ式中学校3年間の学費は365万
    慶應中学学費
  • あるエスカレータ式高校3年間の学費は305万
    青山学院高校学費

学費だけでも高校までで1350万円。

さらに、小学校〜高校まで制服代や教科書代がかかり、給食もないのでお弁当代、学食代もかかります。

その後もエスカレーター進学すれば大学も私立なので私立大学、大学院の学費もかかります。

自分が通っておいていうのもですが、平均よりは多少お金持ちじゃないと無理です。

エスカレーター式幼稚園は平均的収入では入園不可能

例えば、幼稚園児の親にあたるであろう30代前半男性平均年収438万円だと手取りは360万円です。

家賃かローンに月10万円、年間120万円使うとして残り240万円。

そこから初年度の入園費と学費を150万円を払うと残りは90万円。

月7万5千円で家族3人(一人っ子でも)で暮らすことになります。

MEMO
車も持たないで節約すれば大丈夫かもしれませんが、エスカレータ式幼稚園にそんな人はいません。

それだけ払ってもまだベンツでブランド品に身をまとったお母さん達が送り迎えする世界です。

私立なので給食がない

私立は給食もないので親は毎朝お弁当づくりが大変。

しかも、買ったものを持たせるのも禁止されていたりするので本当に大変だったと思います。

また、給食を食べたことがないので「給食懐かしい〜」みたいなトークに入れないのが少し寂しいです。

エスカレーター式学校出身者は友達が少ない

エスカレーター式学校出身者は友達がいない

大学に入ればかなり人数も増えますが、高校まではほとんど同じ人たちと過ごすことになるので友達が少ないです。

また、私立なので住んでる位置もバラバラなので我々にとって「家が隣の幼馴染」は漫画の世界の話です。

内部生の大学での留年率が高い

勉強する習慣がないまま大学に行くので留年率が高め。

僕の学年の内部生も4割が大学で留年して5回生になっていました笑

自動で進学するので将来を考えるきっかけがない

僕は自動的に大学まで進んだので将来について考えたことありません。

大学卒業後一旦3年くらいどこかの企業に勤めた後で家業の会社に入るか、大学院進学するかの選択を大学3年生になってはじめて考えました。

ちゃんと考えている人が大半だったのだと思いますが、受験もないので考える機会がなく、僕みたいに22歳まではぼーっとしたままになる危険性は十分あります。

エスカレーター式学校には高校からがおすすめ

エスカレーター式学校には高校から入学がおすすめ

下からエスカレーター式出身なので高校受験がどの程度大変なのかは知りませんが高校くらいから入るのがベストだと思います。

大学受験もしなくていいし、普通に共学で中学校までを過ごすのも面白そうです。

親も高額な学費を幼稚園小中学校の間払い続けないで大学へのエスカレーター進学という美味しい部分だけを享受できます。