金利引き上げで債券価格が下落する理由

金利引き上げで債券価格が下落する理由

「米国の金利引き上げの可能性が高まっている」と聞く度に「金利上がるとどうなるの?」って調べます。

その答えは「金利が上がると債券価格が下落する」なのですが、何故そうなるのかの理由をまとめました。

金利引き上げで金融機関の調達コストが上がる

金利上昇による債券価格への影響

まずは、「金利引き上げ」が行われると金融機関の調達コストが上がります。

すると、市場全体の金利が上昇します。

金利の高い新発債が登場する

市場全体の金利が上昇している中で新発債(新しく発行される債権)は今まで市場に出回っている債権よりも高い金利が設定されます。

既存の債権価格が下がる

後から発行された新発債の方が利回りが高いので、今までに発行されていた債権は誰も買わなくなります。

さらに、今までの債権持ってた人も新発債を買うために今までの債権を売ります。

売りが殺到すれば、当然価格が下落しますよね。

価値に合わせた価格にバランスが取られる

1万円で金利1%の既発債があるところに金利上昇が起きて1万円で金利2%の新発債が登場するとします。

すると、

  • 1万円で金利1%の既発債は売られて価格が下がって9000円になります。
  • 1万円で金利2%の新発債は10000円になります。

価値に合わせた価格設定にバランスが取られる現象が起きます。

金利が下がると債権価格が上がる

金利が上がると債券価格が上がる理由は上記の通り。

逆に、金利が下がると債券価格が上がる現象が起きますが、それも同じメカニズムで反対のことが起きているだけです。

金利引き下げが行われると市場全体の金利も低くなるため、既発債の方が高いから金利の低い新発債は誰も買わなくなり、既発債の価格が上がっていきます。

金利上昇以外の債券価格に影響を与えるもの

ちなみに、金利上昇以外で債券価格に影響を与えるものは以下。

リスクオフ時も債券価格は上がる

株式市場のリスクが高まると株より安全性の高い債権が買われ、価格が上昇します。

反対に、株式市場のリスクが弱まると投資家たちはリスクをとってでもよりリターンの大きい株を買うようになるので、債権を売り、債券価格が下落します。

将来金利への思惑も債券価格を上げる

株や為替と同様に債権価格にも「織り込み」が影響します。

  • 将来金利が下がっていくだろうと思われている場合→実際に金利が下がる前(本当に将来下がるとは限らない)に国債価格は上昇
  • 将来金利は上がっていくだろうと思われている場合→実際に金利が上がる前(本当に将来上がるとは限らない)に国債価格は下落

マイナス金利導入で債券価格は上昇

とここまで、説明してきた通りの現象がこちら。

このチャートは長期国債先物価格3年分の週足です。

マイナス金利導入で債券価格は上昇

2016年1月マイナス金利導入(つまり金利引き下げ)後で国際先物が急騰しています。

また、それより前の期間も低金利なので債券価格がじわじわと上昇を続けています。

こちらは、「これからも低金利が続き、ますます低金利になっていきそう」っていう投資家の思惑が織り込まれた結果。

こうして改めて書いてみると当たり前ですが、割と単純な現象ですね。

金利引き上げで債券価格が下落する理由

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神戸在住25歳。カリスマを目指し「かっこよくなる方法研究」「サークルに入りまくる」「資格取りまくる」「個人輸出」「株」「FX」「LINEスタンプ作成」「ミニマリスト」「海外ビザ取得」等迷走しまくってる人。 GACKTとまねきケチャが好き。月間5万PV。