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あなたはもし自分の記憶が突然なくなったら自分が自分であることを思い出せますか?
自信がないなら、フランスのコミック作家ペネロープ・バジューの『エロイーズ〜本当のワタシを探して〜』を読むことをお勧めします。(ネタバレあり)
『エロイーズ〜本当のワタシを探して〜』とは
コミック作家ペネロープ・バジューの『エロイーズ本当のワタシを探して』は1冊完結の漫画。
フランスらしく、色遣いがお洒落です。
『エロイーズ〜本当のワタシを探して〜』のあらすじ
始まりと同時に、物語の主人公(エロイーズ)はベンチに座っています。
でも、自分が誰なのかも何故ここにいるのかもわかりません。
なので、自分の身の周りのモノから自分の住んでいる場所を探します。
そして、家にあるモノから仕事、人間関係等の情報を集めます。
- 仕事は本屋の店員
- この人たちは私の友達のようだが一緒にいても楽しくない
- 途中、家中にはたくさんの手がかりになりそうなモノがある
- あるもの全てを広げて並べてみたり、故郷と思われるところに行ってみるが自分が誰なのかはいつまでもわからない
- あるのはどこにでもいそうな若者の私物ばかり
- 彼女は毎回何か行動を起こす前にドラマティックな妄想してみるが、いつも普通の展開にしかならない。
色々と分かってくるのですが、結局、最後まで自分がどんな人物だったのかは分からないままです。
物語の最後、エロイーズは家の中の全てのモノを捨てて、過去にはとらわれずに生きていくことを決めます。
エロイーズが記憶を失った理由
エロイーズは周りの価値観に流されて行動しているうちに自分を見失ってしまったのです。
だから、自分が誰なのかわからなくなり、ベンチに座っていたのでしょう。
物語の序盤に、記憶を失ってからの友人がくれる「今にも目を開きそうな人形」がヒントとなっています。
あなたエロイーズになっていませんか
あなたはもし自分が記憶を失ったら、身の回りのモノから自分を見つけられますか?
僕は見つけられそうにありません。
- 一貫性のない17個の資格
- ギターとベース両方
- 演劇の台本
- 心理学部と会計大学院の教科書
- V系と邦ロックとアイドルソングの再生履歴
- 長期投資とデイトレ
- Twitterやtiktokのアカウントが30個程…
どれも少しずつ周りに流されながらやってきたことであり、全部浅いです。
僕はまだ20代ですが、年を重ねるごとに、より広く浅くなっています。
何かを手放す必要があります。
そうでないと僕は自分を見失うでしょう。
エロイーズは自分を見失っている人にオススメ
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1冊完結で文字も少ないので1時間かからずに読めます。
なので、「自分を見失ってる」と感じたらエロイーズを読んでみては?
「自らを手放す勇気が新しい流れを運んでくる」という、人生のヒントが得られます。