機会原価を用いて大学院に行く価値を考察してみた

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

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機会原価の説明に使われる例、大学院に行く価値はあるのかを考察してみた

機会原価とは

何かを選択すると、実際に発生するコストだけでなく、もし選択しなかった代替案を選択していたら得られたであろう収益も放棄していることになります。

この放棄した収益のことを機会原価(機会費用)といいます。

大学院進学を例に考えるとわかりやすいです。

機会原価を大学院を例に説明

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大学院にかかる費用

今、あなたは大学院に行くかそれとも就職して働くかで迷っているとします。

大学院に行った場合の学費と生活費2年で300万円かかるとします。

普通の人

大学院に行くと300万円かかる。大学院に300万円の価値はあるかな〜

って考えでは判断基準がまだ足りない。

就職しないで放棄する費用

大学院に行かずに就職していれば2年間で働いて得た収入から生活費を引いても100万円貯金できていたとします。

なので、大学院に行くという選択は働いていた場合貯金できていたであろう100万円を放棄することにもなります。

つまり

普通の人

大学院に行くと300万円かかるし、就職すれば100万円は貯まってるはず。大学院に400万円の価値はあるかな

って考えるのが機会原価を取り入れた考え方です。

機会原価込みで大学院に行く価値はあるか考えてみた

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大学院への投資額

上記の通り、機会原価を込みで考えるなら大学院に行く選択は400万円の投資となります。

大卒と院卒の給料

初任給

平成28年賃金構造基本統計調査結果によると学歴別の初任給は以下の通り。

大卒と院卒では28,000円の差があります。

賃金推移

最初高いのは分かったけどその後はどうなのか。

内閣府経済社会総合研究所の男性標準労働者の賃金プロファイル(正規労働者)によると以下の通り。

24歳の時点では大卒の方が16万高いが、25歳で院卒が大卒を抜かし、52歳まで広がり続け、215万円の差になる。

大学院進学の方がお得

もちろんこれまでの時代の話なので今後もこれに当てはまるのかどうかは別だし、企業によるし正規労働者として雇われた状態で働いた場合の話。

学費と貯金分400万円を院卒の昇級分以上に有効に投資できるような人や起業する人の場合だと話は別。

でも、このデータで考えるなら機会原価込みで考えても大学院に進学する方がお得な選択ということになる。

機会原価を取り入れて考えたい

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普段からこの機会原価を取り入れれば本当に有効な判断ができる可能性が高まる。

例えば、資格は取るのにお金も時間も労力もかかるが、それに見合った回収ができるか?

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この記事が何かの参考になれば幸いです。